2022/01/16頼もしい姿
良く見る番組で以前ちょっとお世話になった方が出ていました。
それはNHK番組の「知恵泉」という番組です。歴史上の人物にスポットを当てて
世の中を変革したり、発展させたことのきっかけは何だったのかを探るものです。
必ずターニングポイントがあり、それが後々の社会にどのような意味をもたらした
のか知ろうとするものです。ゲストとして呼ばれたのは神田昌典さんです。
元外交官出身で、実家は学生服の販売をやっていたのでした。
マーケティングの世界に新風を吹き込みあの有名な「あなたの会社が90日で儲かる」
という怪しい本を出して、頷く人もいるはずです。
ダイレクトレスポンスでの顧客戦力はとても斬新で、当時の中小企業の多くが神田さんの
教えを学んだのでした。そういう楽しい家もお世話になったのでした。
当時ダイレクトレスポンスのブームは凄まじいものがありましたね。
その後、SNSやブログ、ツイッター、最近ではインスタグラム等のツールが流行り、今では
あまり聞くことはなくなりました。
時代の変化の波をつかんだと思ったら、また新しいものがやってきては変革を起こして、
社会の移り変わりは激しいものがあります。神田さんは独立以前、外資系家電メーカーの
日本支社の責任者の立場にありました。「この冷蔵庫を今期売らなければ首になる」という
瀬戸際の状態にあったのです。
これは我々クライアントにはよく明かされる創業話でした。
アメリカ製の大きな寸法の冷蔵庫は、容量はあるものの細かい作り込みのある日本製とは
違い、とても売れそうにはありません。はっきりと言うならば、消費者の目にはボロの商品
に見えるのです。しかし首の掛かった身分では絶対に売らなければなりません。
ならばどうしたのか。アメリカのマーケット手法が日本のお手本になると信じて、
キャッチコピーとダイレクトレスポンスの手法を必死に勉強し、冷蔵庫を売り切ったの
でした。その後はマーケターという分野に限らず、小説家、教育家、講師、ボランティア
活動等ますます人生の幅を広げているようです。昔縁のあった人が、一歩一歩大きな姿に
成長する姿を見るのは勇気づけられます。