2022/01/17繋ぎ方
およそ建築はコンクリートと無縁で建つことはありません。
木造にしても2×4工法にしても必ず基礎があって初めて建つものです。
基礎のコンクリーには鉄筋が組まれ、コンクリートと一体となって丈夫なものになる。
その鉄筋、工事関係者以外あまり見ることもないかもしれません。金網越しにビル建築の基礎
工事の様子を見ることくらいでしょうか。
鉄筋は市場で4ⅿ、5ⅿ、6ⅿとメートル単位で商品化されて、最高8m迄が揃っています。
あまり長いと運搬上支障をきたすために決められた長さのようです。
鉄筋は一本の状態で繋ぐことで役割を果たすことが出来るもの。
柱も梁の鉄筋も幾スパンも伸びて、一本で繋がっていますので鉄筋を繋ぐ作業が数多く出て
きます。この作業は継手と言われ2種類のやり方があって、太い鉄筋(22Φ以上)は圧接、
細い鉄筋は重ね継手のやり方が一般的です。圧接継手は2つの鉄筋を突き合わすように工具に
配置して、ガスバーナーで焼くと段々鉄は赤くなってきます。
温度がさらに増して1300度位になった所で鉄筋にもっと圧縮の圧力をかける。
すると鉄筋は赤く膨らんで、丸い団子状態でお互いが溶け込んで一本になれます。
重ね継手は文字通り二つの鉄筋を重ねて継ぐものです。住宅の基礎鉄筋はこの継手で
殆どが間にあいます。
圧接された鉄筋を抜き取り、試験機に掛けることがあります。すると乾いた音を立てて
ちぎれるのですが、圧接したところではない所が破断してしまいます。
継手として最も信頼のおける工法ですね。