2022/03/10お節介
相棒の水谷豊さんではありませんが、細かいことが気になりまして、と言いたくなる
ような自分の性分があります。また気になることがあると放っておけない所があります。
先日現場の行き返りに利用する道路で見掛けたのは、ブロック塀の異常な傾きを目に
したことです。高さは2メートル近くあったでしょうか。
車を降りてよく見ると、今では許可しないブロック塀の姿でした。
ブロック塀の際に生垣の木が植えられて、大きくなった生垣の木がブロック塀を押して
いるのが見て取れます。クラックが入り、地震が来るととても耐えられそうになく倒壊
の危険は高いのでした。学童や買い物をする人など、往来する人も多いことでしょう。
すぐさま思い出すのは大阪高槻で地震が起き、登校中巻き添えになった女児の事でした。
それ以来市の基準は厳しくなりましたが、このような危険ブロック塀はそのまま変わる
ことなく今も無数存在しているものと思われます。
今の法令基準を満たしてはいませんが、法の不遡及とか言って、昔に遡って法律は適用
されないというわけです。残念なことですがどうしようもありませんね。
すぐさま市の建築指導課に電話して、実情をお伝えしたのでした。
すると、担当者が現地に出向き実態を確認した上で、対応を取らせていただきますとの
ことでした。その後のことが気になりますので、連絡を貰うようにお願いしておいた
のでした。1か月くらい経った日の事でしょうか。
木の芯は切られ枝も落とされ、木の樹勢は明らかに小さくなっています。
ひとまずはこれで大丈夫、というわけではありませんが安心感はあります。
このようなことは業界人でなければ、安全性に疑問を持つことはないかもしれません。
塀に限らず市内のあちこちに、業界人でないと気づかない所があるのではないかと
思っています。声を上げていくことが、少しずつ変わるきっかけになると信じています。