2022/04/09連携
建築は色々な職種の人たちが協力し合って出来上がるものです。
私達のように元請けと言われる住宅会社が受注して、各専門会社に仕事を依頼することで
家は出来上がるのです。
その数30数社に及び、地盤調査に始まり地鎮祭のテント設営、基礎工事から大工,左官
仕上げ工事へと流れるように進むのです。よく定点カメラで工事現場の様子を撮影する
ことがありますが、一日一日少しずつ、少しずつ前に進む様子が分かります。
全体的な家の施工管理は楽しい家に於いて進むのですが、毎日社員が現場に行き、
付きっきりで工事が進められる訳ではありません。
そこがビル物とか野丁場と言われる、比較的大型の工事とは事情が違います。
町中の工事が多い民家等の建築は町家工事とも言われます。
いずれも古い言い方ではありますが、これも業界用語になるでしょうか。
この町家で働く職人さん達の連携が、家造りの進捗には大きな手助けになって
いるのです。家造りの流れは直線的で、自分の作業が終了して初めて次の職種に
繋げることが出来ます。
飛び越えて、あるいは後から遡り工事をすることはできませんね。
例えば基礎屋さんは作業が終了すると、次の大工さんにバトンを渡すことが出来ます。
また大工さんは壁のボードを貼り終えると、次の作業となる漆喰を塗ることが出来
るようになります。前職からい引き継いだ作業を、今度は自分が責任をもって終わらせ、
また次の職種に次々と渡していくことになります。
このリレー作業が、家造りの進捗には極めて大事なことになります。仕事上の繋がりですが
そこは人間関係の信頼によって成り立つものでもありますね。