2022/04/24城でもつ所
名古屋城は天下の名城と聞いていましたが閉館していました。
何でも構造強度が足りないと言う理由らしいのですが、何か説明が足りていないような
気がするのは私だけでしょうか。
鉄筋コンクリートでのお城の復旧は大阪城も同じです。昭和6年の建造ですので、名古屋城
より28年も前のことになります。当時の基準で造られた建造物は、今の基準に照らし
合わせるとどの建造物も合いません。
大阪城は見学出来て、名古屋城が出来ないのはなぜなのかよく分かりませんね。
期待を込めて行った天守閣ですが、閉館はそのような事情であれば仕方のないことです。
ですがそれ以上にがっかりしたのは、城にまったく不釣り合いな、そして違和感の一際
大きな代物があったのでした。中世の歴史的建造物の石垣に、近代建築のEV建屋が接続
しているのでした。なんとも言えないギャップに、この名城の真価が著しく損なわれて
いるのでした。
もっとどうにかしようがあっただろうにと思わずにはいられませんでした。
例えば城の景観を損なわないように、デザインと色彩を同調させる、あるいはEV施設を
視線から逸らす等は出来たのではと思っています。
この問題はいま別な所で熱い議論が闘わされているようです。同じ土俵ではないことを
明らかにして取り上げることが大事ですね。木造か鉄筋コンクリートでの再建築か、
資料に忠実に再建築するのか、それとも利便性を最優先に考えてのEV設置か。
これには障害者が見学する権利の問題も絡んでいますので単純なことではありません。
市民にもアンケートを取りながら進めようとしているようです。最大公約数的に一致点を
見つけて早く取り掛かってほしいです。
そして天下の名城に相応しいお城が再び出来たらいいですね。