2022/05/12一流か
プロ野球の世界で生きる選手のことに詳しい、スポーツ評論家のタック川本さんは、
一流選手の行動や考え方の根底には共通するものがあると言います。
それはスポーツ同様人間としての生き方や振舞も、素晴らしいものを持っていると
言います。スポーツでの成績は言うに及ばず、私生活の面でも一流ということです。
アメリカのプロ野球(MLB)はメジャーリーグを頂点に3A、2A,1A,ルーキー
リーグと分かれていて、そのヒエラルキーは絶対のものです。
日本のように社会人野球のシステムがありませんので、学生野球やアマチュアから
いきなりプロで活躍する選手はほとんどいないらしい。
それでマイナーリーグのどこかに所属しながら頭角を現していくことになります。
メジャー選手のイメージは、屈強な体躯をして有り余るほどの稼ぎを得ている、多少
我儘な人達というものでした。
しかし実際はとても礼儀正しく公共心の豊かな人達ということです。
社会への定期的な貢献、収入の何割かを寄付する、出会った人や周りの人間への感謝、
これ等のことは当たり前のことではありませんが、当然のように出来る人間だそうです。
内面的には拒否されても怯まない心を持ち、高い理想、理念があって夢を簡単には諦めない
強さを持っていると言います。そして自己満足はしないということです。
ということは現在に安住することなく、さらに次のステージを考えているということですね。
思えば日本のプロ野球でも、一流と言われる人の行動や考え方を見ると、みな紳士然として
態度も立派です。そして強く思うのは「語る言葉も一流」だということです。
それは語彙が豊富で、言葉使いがうまいと言う浅い所ではなく、知性を感じさせて頭の良さ
を同時に感じるのです。
プロ野球の世界でいい成績を残した感じのする〇田さん、〇原さんは、言動がやや子供じみて
いたり、回りへの感謝より敵対心に目を向けているように感じていました。
選手生活の終盤や次のステージでは、トラブルや問題行動を起こして、馬脚を現してしまった
ように思います。人間には何か芯が必要ですね。