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スタッフブログ

2022/06/15
いただく
投稿者:代表君野

建築を生業としていると、様々な建築を造らせてもらっています。

 

それは初めてのことであったり、二度と縁のないことのようにも思えて貴重な

 

経験となり、その後の生き方に影響を与えることも少なくないのでした。

 

最も魂を揺さぶるような思いをしたのは、食肉センターの新築工事でしょうか。

 

まだ20代後半でしたが、体力もあり工事経験も幾つも積んで、どのような建築

 

でもやれる自信はあったのです。

 

建築は基本が自分に備われば、後は応用の世界ですのでやれるものです。

 

この建物は機械設備ラインが生産活動の主役ですので、建築はどちらかと

 

いうとそれに相応しい器を作ると言う役回りになります。

 

ですので建築工事は、機械設備屋さんと密接な打ち合わせ、及びすり合わせを

 

必要とすることは必定です。

 

私達建築会社は、設計事務所の設計図書を忠実に読み込み、理解して工事に取り

 

掛かるのですが、設計事務所の担当者は詳細デティール迄詰め切っていない

 

ことは往々にしてあります。

 

そこはアメリカの設計事務所と違う所です。良い悪いはありますが、建築会社は施工

 

レベルの詳細図をドラフトして設計事務所に見てもらい、お互いに検討を重ねて

 

いい建築を造ろうとするのです。

 

それが多くの建築現場の姿ですが、そのような関係に機械設備屋さんも加わり、

 

この現場は進行していくのでした。

 

何と言ってもこの現場の主役は機械設備ライン工事ですからね。

 

さて随分と前置きが長くなりましたが、今日のテーマはいただくものがある

 

ということです。

 

食肉センターですから、食肉加工をする工場ということになります。

 

すき焼き、しゃぶしゃぶに欠かせない牛、豚の生体をいただくと言う意味です。

 

建築屋は建物の完成検査と、その機械設備ラインの試運転に立ち合う必要が

 

あります。

 

これは常識的なことであり、なにか特別なことではありません。

 

淡々と業務規定に沿って仕事をすればいいのです。能面の表情をして意識は

 

サッとビジネスモードに切り替えればいいのです。

 

しかし2年程は肉食を取ることはありませんでしたね。命をいただく経験を

 

この文明時代に生きる人間は誰もがしていません。

 

最後のマタギと言われる親子家族の様子が、何ヶ月か前に放映されていました。

 

命をいただく経験をしなくても、いつでも陳列された綺麗な肉を食することが出来る。

 

お金を出せば簡単にそれが出来るが、命を頂く意味を考えてほしいと言います。

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