2022/06/20常識
土地を購入して家を造ることは、これからの人生設計に少なからず影響を与えることになり
ます。慎重でなければなりませんが、パーフェクトなことってこの世の中にはありませんね。
それで土地がややマイナーな所、ちょっと今までの常識からはかけ離れている所を見つける
というやり方もあります。
そこで私自身のことをお話ししたいと思います。建築屋ですので、自分の家を造りモデル
ハウスとしてお客様に見てもらうということを今までしてきました。
土地探しからでしたが、谷山土地区画整理事業さんの販売する土地がありました。
今より土地が高くて坪当たり37万円ちょっとする所でした。(今は30万円くらいに下が
っています)
そこは2~4倍の競争率の土地です。そんな所に断然光り輝くような土地を見つけたのです。
聞くと競争率1倍。入試だったら全員合格の外れ無しの土地です。
そして周りの区画より坪6千円くらい安かったのです。よくこんな優良物件が残っていたな
というのが素直な感想でした。
実はこの土地、みんながみんな支持することはないと思われる土地でした。
しかしその土地を見た瞬間私には、この土地の持つ良さや特徴、どこにも負けないような
アドバンテージを覚えたのでした。
そしてすぐ申し込みをして、購入の手続きを取ったのは言うまでもありませんね。
その土地の様子を説明しますと、三方が開かれていて且つ永遠に建物が建つことは
ありません。
北側に住まいが既に建っていますが、東西、南はきれいに空いているのでした。
日当たり、風通し、眺望、環境、何一つ欠けた所はありませんでした。家を建ててから
25年が経ちましたが、今でも大満足の立地だという思いは変わっていません。
ではその土地はどこなのか。北面は幅員6メートルの広い道路、南面は一段低い
(150センチ程)市の公園、そして東面は・・・墓地になります。
元々お墓に対して、負の感情を何一つ持っていませんので、私にとってはドンピシャの
土地だったのです。
むしろご利益があるくらいの考え方をしています。
思いついたのは逆転プランです。日当たりの良い明るい間取りは自然と湧いてくる
のでした。これは一つの例として、自分のことを紹介しましたが、個人の考え方は
千差万別です。
この世の中で常識がないと思われていることでも、自分にはその常識は当てはまらないと
思えることはいっぱいあります。そのような方はこのような買い方もあるのではと思います。
それは自分の深い所にあって、まだ気付かない価値観かもしれませんね。
それを知ることが出来たら、また違った生き方ができると思うのです。