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2022/07/03
3年毎に
投稿者:代表君野

オリンピックより早くやってくるのが指定講習会です。

 

3年に一回受けなければなりませんので、アッと言っている中にやってくるのです。

 

当事者にはそれ位の感覚しかありませんね。その後考査もありますので皆さん真剣

 

そのものです。

 

言っているのは建築士の指定講習会のことです。会場に入ると静寂な中に緊張感の

 

漂う空気が支配して、あまり居心地がよいとは言えません。

 

人によっては逃げ出したいとか、あのような緊張する講習会はもうしたくないので、

 

建築士の資格を返上する、という人も出て来てすこぶる不評な?講習会です。

 

発端はあの姉歯構造偽装事件のことがきっかけとなり、いつの間にか制度化されて、

 

定着したものです。

 

まったく罪な事をしてくれたものだと今更ながら思います。この指定講習会は全国

 

何十万といる全建築士が対象です。膨大な受験費用とそれぞれの時間を頂いての

 

試験は、意義を見出すのに苦労しています。

 

そればかりではなく、家を造ると瑕疵担保補償保険に強制加入をしなければならなく

 

なったのです。個人住宅ですと9万円前後の保険金を支払わなければなりません。

 

ほんの一部、いや一人の建築士のやった悪事のために、ここまで厳しい制度を作ら

 

なければならなくなったのでした。

 

講義は6時間、その後の考査は1時間40問(1級の場合)の問題を解かなければ

 

なりません。

 

合格点数を取らなければ免許失効の憂き目に会うので、皆さん硬い表情でやってきます。

 

試験は2冊の分厚いテキストが配られ、これ以上はないという速さで講義が進むの

 

でした。アンダーラインを引く作業に追われ、ゆっくりと理解する時間はありません。

 

新しい知識と、時代に伴い変わる法律の要点を記載してはいますが、それを習得させる

 

内容ではありません。

 

「いかに早く理解して問題を解くか」に焦点を合わせた考査になっているのです。

 

講習会の姿をしてはいますが、体のいい適性試験なのです。

 

そこに80歳を超えているかもしれないと思しき、高齢者の方もいました。

 

長年の実務を経験してきたと思われます。更に現役を続ける気概には、頭の下がる

 

思いがします。

 

このようにありたいと多くの皆さんが思ったのではないでしょうか。

 

実務経験の豊富な方は、それゆえに的確な判断と推測する力は持っているものです。

 

それを試験の点数だけで、場合によっては振り落とされることになるのはどうかと

 

思いますね。この試験を受ける度にそのような思いは募るのでした。

 

折りしも教員の定期講習があることは知っていましたが、今年から全廃されたと聞きます。

 

我が意を得たように感じたのは、私だけではないようです。

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