2022/09/18忘れている
10月1日からはいよいよ30周年に入ります。ここ迄一年一年は長かった思いがあります。
それでも振り返るとあっという間の29年でしたね。
経営は何も分からないうちにスタートしましたので、右往左往しながら船出したのでした。
その間の気付きや悩み、成功したことが書かれたノートがあります。
あまり読み返すことはないのでしたが、台風の影響で午後から上がり時間が出来ました。
6冊ほどの大学ノートには当時の感想や反省点、嬉しかったこと等が書かれてあり当時の
心境がよみがえるのでした。
仕事が中心ではありますが、家庭の事や級友、田舎の両親までとりとめのない文章や要点
だけを記入したものまで自由に書かれています。
誰かが読むことを想定していませんので、特に気を付けて書く必要がない分、正直でとき
には攻撃的な感情を吐き出しています。
万年筆で恩師の先生がキャップを抜き、すらすらと書き始める姿を見て、子供心に何とカッコ
イイんだと思っていました。
それで万年筆は欠かせずに持っていて、折々に手に取り書いていたのです。
そのペンで書かれたものを読むに感想を一言で言うと、当時の自分は未熟だったんだなと
いう事です。
今では何の不安も緊張感もなくやれていますが、創業して日の浅い自分は何もかもが
うまく出来なかったのです。それでストレスを覚える日々が沢山あったのでした。
自信を無くし、あるいは不安に駆り立てられるように顧客先を回っている様子
が書かれています。
ときには泣き言が出たり後悔の思いを綴り、次は絶対に失敗しないぞと強い決意とも
反省文ともつかないようなことも書いています。
技術屋としての自分は20年の実務を経験してきて、どのような建築でもやれる自信は
あったのです。しかし「経営する」という実務は育んでこなかったのです。
創業すると最も大事なのは営業という事を改めて知りましたね。