2022/10/21続き
住み始めて次に不満のあることは、ウォークインクロークで良かったのかという事
でした。2帖以上のスペースが必要であり、割と大きな空間を割きます。それで
比較的小振りな家で採用すると居室が小さくなり、しわ寄せを食うことになります。
そうであれば各自の部屋にクロークを設置し、収納も確保出来ていいのではと
思います。クロークだけ豪華にしても、部屋と釣り合っていなければいい家にはなり
ませんね。
またこれは昔の納戸とよく似ていて、4畳半程に物やタンスや衣服類が所狭しと
置かれていました。スペースがあるが故に物が増えるという現象になっていたのです。
リビング階段のことは功罪相半ばして多くの皆さんが言うことでもあります。
最も顕著なことは冬が寒いということです。暖かい暖房の空気は対流により
上階に上り、足元は冷たい気流を感じてあまり居心地はよくありません。
上下階の温度差は2度くらいなのですが、体の感じる温度は敏感で、何とか防ぐ
方法を考えておくべきですね。
対策としては階段入り口の所にロールカーテンを下げるか戸を設置するように
したいです。とにかく空気の流れを止められたら不快な状況を防止できますからね。
ほかにはリビングを通らないと2階に行けないことから、ややオープン過ぎて
静かな環境がいいという人にはどうかなというところがあります。当然話し声やTV音も
それなりに聞こえてきます。
ウォークスルーシュークロークは最近特に流行りだした方法で、まだしっくりと来て
いないところがあります。お客様の動線と家族の動線を分けることで、すっきりと収納
が出来ることがいいところです。ただ二つの動線を作ることから収納スペースが小さく
なることが考えられます。またよく考えないと家族の動線が来訪者より長くなり、不便な
思いをすることがあります。動線を分けることはいいことですが、収納の量や通路の幅、
経路等一緒に考えて決めるようにしたいです。