2022/12/24別なやり方
現在住まい造りの環境は大変厳しいものがあります。
それはピンチといってもいいくらいです。
ウッドショックに始まり、運送費の値上げ、建材、屋根材、住設品、照明器具、クレーン代
生コン等全ての品物が20%位値上がりしてきました。中にはどう見てもこれは可笑しい
だろうという物迄値上がりして、留まるところを知りません。
そしてよく問題になるのが、労働者の賃金が、30年上がっていないという事です。
この間の消費税は3、5、10パーセントと上がった事で、実際の可処分所得は目に見え
て少なくなってきました。これは実感として皆さんが感じていることでもあります。
更に厚生年金、社会保険の負担金も着実に上がっており、随分と日本人が貧しくなったな
と驚いております。
そのような環境にある勤労者が、住宅ローンを組んでマイホームを持つことはどうしても
叶えたい人生の夢の一つです。その夢物語がいま挫けそうになろうとしています。
建築費の高騰により、以前のようには家を造ることが出来なくなったのです。
S40年代後半のオイルショック、50年代の経済不振、60年代前半のバブル景気と、
山あり谷ありの時代を見てきましたが、共通していたのは収入は増えていったということ
です。給料は1.27倍、1.18倍、1.21倍こんな具合に上がっていったのでした。
(これは私のサラリーマン時代の比較です)
しかしその後の32年間は、悲しい位に上がっていません。
いつもの年収国際比較の折れ線グラフを見る度に、どうしたんだろう日本と思うのです。
年の瀬を迎えて愚痴ともつかぬことを言っていますが、それでも前を向いて生きていか
ないといけないのが私たちですね。
さていつものように前置きが長くなり本題を忘れるところでした。
そのようなこともあって、今中古住宅を買い取ってリノベーションをする家の持ち方が
一つのトレンドになりつつあります。以前より〇チ〇スという会社が取り組んでいる
事業でもあります。この会社の手法は古家を買い取り、リノベーションをして付加価値
を高め販売するやり方です。あまり見向きされなかった所に価値を見出し、顧客のニーズ
を掘り起こしたことは流石です。
ローンが難しい、そこまでのお金を掛けて新築の家を造ろうと思わない、という方には
一つの方法かもしれませんね。
ただし中古の家はその残存価値、耐震性等を知ることが欠かせません。ここはやはり
建築の専門家の知見を聞いて、アドバイスを受けることが肝心かと思います。