2023/01/16どのような年に
早くも新年がやってきて2週間が過ぎました。
おとそ気分もとっくに過ぎて普段の仕事モードに入ってきました。
そこは例年と変わりはないのですが、コロナをきっかけに環境が激変して、今年が
どんな年になるのか予想がつきにくい思いをしております。
私達の建築業界も今迄とは違う事を肌で感じております。一番大きな変化は住まいを
手に入れるのに大幅な負担増となったという事です。
建設資材の高騰は著しくほぼ全ての職種で上がってきました。どこも好き好んで上げて
いるわけではないでしょうが、仕入れが上がれば販売価格に転嫁せざるを得ず、仕方の
ない一面もあります。
問題はエンドユーザーである家を造る人がどうなのかという事ですね。
かなり日本の所得は低いまま何十年も押さえられてきたことは知られてきました。
もはや先進国の豊かな国民ではないという事実にも驚くのです。誇らしかった日本人
の気概も無くなってきそうです。
何とかしなければとみんなが思っていますが、そう簡単なことではありません。
その上社会保険料や消費税はこの間上がり続けて、実質的な可処分所得は下がり続けて
いることも知られています。給料明細を見てこの負担感は何とかならないものかと嘆く
のは私一人ではないでしょう。
この様な状態で国民の皆さんが気を付けることは、生活防衛と将来に備えて貯蓄に励む
事しか思いつかないですね。どこかの陽気な国の国民のように、踊って歌って飲んでと
出来れば良いのですが、真面目な日本人にはできそうにもありません。
建築においてもそのような現実を反映して、建売住宅やリノベーション住宅にシフトする
会社が多くなってきました。
県でも名の知れた住宅会社は、何とかニーズを汲もうと注文住宅だけではなく建売にも
進出しています。今年がどのような年になるのか分かりませんが、一生懸命になってやる
事で打開していかないとですね。