2021/03/21みかんが腐らない
もう以前のことですが、ミカンを箱に入れてどれくらい長持ちするか
やってみたことがあります。箱は30センチ角の立方体にしてあります。
箱は3種類のものを用意しました。それぞれの床と壁の仕上げを変えまして
どのような変化があるのかを観察するものです。
県外の同業者がこの実験をやって、不思議な事実があることが分かったからです。
早速うちでも同様のやり方をして、自分の目で確かめたくなったのでした。
実験ですのでまず仮説(予測と言ってもいいです)を立てて経過を見ることにします。
まず1つは床に杉板張り(音響熟成木材)壁が漆喰塗(幻の漆喰)、2つ目は
床に無垢フローリング張り(表面コーテイング塗装)壁が市販漆喰塗(化学接着剤使用)
3つ目が床に合板フロアー張り(ベニヤ素材)壁がクロス貼りとそれぞれ違った
ものにしてあります。箱の天端(テンバと読み上面の事)には薄いビニールの透明シートを
張り、中が観察できることと、空気が中に入らないようにしてあります。
この状態で1週間経過しました。しかし特段の変化はありません。
2週間目に入ってきますと、わずかにミカンの表面が変化し始めてきたことが分かります。
その2つ目と3つ目の箱に入っているミカンはしぼみ始め、表面の鮮やかなオレンジ色は
くすみ始めてきています。さらに、1か月が経過する頃はっきりとした変化が
出てきたのでした。
ミカンは腐り始め表面は黒く変色して縮んでしまいました。もはや商品としての価値は無く、
カビを室内にまき散らす恐れがあります。それに比べて1つ目の箱のミカンは、当時の
姿のまま特に変化はありません。
色つやは変りなく形も当時のままの状態をしています。ある程度予測はしていましたが、
このような際立った違いを見せるとは思いませんでしたね。
どのようなことが起きているのか、次回にお知らせしたいと思っています。