2021/02/22構造の違い3
鉄骨造での住まい造りはどんなものでしょうか。
皆さん鉄骨造と聞いて何を思い浮かべますか?
多くの人は鉄骨プレハブメーカーの家を想像するのではないでしょうか。
ダイワハウス、積水ハウス、パナホーム等、鉄骨メーカーは全国規模で
家造りを展開する企業です。値段が高そうと思う方もいるのではないでしょうか。
軽量鉄骨造は大手プレハブメーカーによって事実上独占状態ですので、価格に
何らかの影響があるのかもしれませんね。
その歴史は古く、昭和34年にダイワハウスが「ミゼットハウス」として
販売したのが始まりとされます。
また大手メーカーの家造りは「軽量鉄骨造」と言いまして、鉄骨の肉厚が薄い
部材で出来ています。文字通り軽量ですので鉄骨量は「重量鉄骨」と
比較すると小さくなります。
では鉄骨造で家を造ると何が一体良いのでしょうか?
家の強さと言う点で見ると、鉄骨には靭性の特性がありますので比較的強いとされます。
地震時に建物に被害が少ないことは、最近の地震データーからも立証されていますので
この点では優位性があると言えます。
また鉄筋コンクリート造に比べると、工場加工が出来ることから構造体費用は
安く済みますので経済性があります。
ただ鉄は熱に弱く、火災時の高温では一気に崩壊する危険があります。
皆さん覚えているでしょうか、あのアメリカ同時多発テロ事件を。
崩れ落ちる映像は衝撃的でしたね。あれは上階の重みで壊れたのではありませんね。
火災による高温のため鉄骨の強度が急速に無くなり、一気に崩壊したものです。
もう一つ鉄骨は熱を通しやすいので、外気温の影響を受けやすい性質があります。
熱橋と言って室内に熱が入ってきやすいので(高温、低温とも)鉄骨自体に結露現象
を起こすことがありますので注意が必要ですね。