2021/02/26D様お引渡し
ようやく私たちの手を離れて、お客様の元へ家を引き渡すことが出来ました。
そして長いこと見学会を開催させてもらい、ありがたい思いで一杯です。
また帰る時には素敵なカップまで頂きまして、大事に使わせていただきます。
重ね重ねありがとうございます。
「お客様の熱意に負けるな」家を造る者として、お客様以上に
熱をほとばしらせないと良い家は造れませんね。
そんな気持ちに改めて気づかされたお客様でした。
例えは僭越ですが、お医者さんの患者を診る姿勢になぞらえる方がいます。
日常患者さんを診ていると、大勢やってくる中の一人として患者さんに
接してしまうかもしれないということです。
建築に携わる私達もややもすると、ルーチン的(否定的な意味で)に決められた
作業をこなすことで、良しとしていないかと。
業務が流れるように会社はツールや仕組みを作っています。
お客様から見たら、そつなく無駄なく進めることが安心できて、信頼できる
会社と思われるはずです。
しかしお客様は一本調子の人ばかりではではありませんね。
会社のマニュアルや標準の品に、満足しきれない方もいらっしゃることでしょう。
またもう少し工夫をしてもらいたい、別なアイデアを出してほしいと思っている
かもしれません。
些細なことにこそ建物が、インテリアが生きてくることがあります、
ほんのちょっとしたことでです。それはお金を掛けなくても出来る事です。
そこのところを建築屋は感じ取り、自分の家を造る時のように真剣な思いで
取り組む人が今大事なんだろうと思います。
もっとも私の場合は傾向として、長年の習性からか自分の事より人のことが
真剣になってしまうタイプのようですが。
お客様は大勢の中の一人ではなく、家を造る只一人の人間として見ることで、
色々な工夫の跡がかいま見られる住まいになると考えています。
「お客様の熱意に負けるな」はいい家を造る時の合言葉です。