2021/05/26機能的な住まい
住いの大きさが年々小さくなっています。
今では33坪くらいが平均的な大きさでしょうか。もっとも地域差が大きく都会では
26坪位あれば大きい方ではないでしょうか。家族の人数はそれ程変わりませんので、
一人当たりの床面積が少なくなっているところですね。玄関は土間を連続させて収納を
充実させる方が多くなりましたので、ここが小さくなってはいないです。どちらかというと
寝室や個室の大きさがコンパクトになってきました。通路や廊下が無くなり、リビングを
介しての部屋が上手に出来るようになったのです。そうすることで、小さくても機能性のある
間取りがだんだんと造られるようになりました。それと伝統的な和室が消えてきたことも
あります。和室には床の間、仏間、押入れがあって定番の造り方でしたが、今は珍しく
なってきました。寝室は8帖と相場は決まっていたものですが、最近は6帖でも充分と
思えてきました。
お休みするための部屋は、そこまで広くなくてもいいと実用的に、割り切っているのが
最近の人達です。子供部屋は、経験上4帖もあればいいと思っていましたので4.5帖の
中にベッド、机、収納を造ると、丁度加減のいい部屋になりますので、お薦めのプランです。
ビジネスホテルをよく観察すると、小さな空間にベッド、机、収納が機能良く並んでいます。
確かに狭いのですが、それよりも合理的で手の届くところに物があることで、快適な
空間になっているのです。最後に小さく家を造る時に気を付けることが1点あります。
それは収納を決して削らないということです。むしろ大きく確保する必要があります。
物が片付けられないことは、借家住まいで経験していますね。収納が足りていないことが
その大きな原因でした。