2021/05/27親しき間柄で
業界の親しい知人で人から好かれる人がいます。
前々日のブログで、身近な人を他人に紹介するとき、「誉れ」の部分を話してくれるので、
それだけで満足感が大きいと言いました。今日はそのことと反対の局面になってしまった
話をお伝えします。その人は個性が強くて自分の気持ちに正直な人で、見ていて分かり
やすい人です。彼が失敗談として、酒席の場で話したことがあります。
もしかすると本人はそのようには思っていなくて、武勇伝として言いたかったのかも
しれませんが。話が面白くて裏のある人ではありませんので、少々羽目を外しても
皆が許してくれる特異な人格を持っている人です。話は彼が鹿児島の地場ゼネコンに
勤務していた時のことになります。同僚が結婚することになり、披露宴の席も大いに
盛り上がり、佳境を迎えていました。新郎は恒例の「友人代表のスピーチ」を彼に
託したのでした。そしておもむろにマイクを握り話始めたのでした。みんなが注目する中、
彼は親しい関係からか次第に遠慮のない話をし始めたのでした。
酒の酔いが回って、その力を借りての事ではありません。
話は「○○君は本当に駄目な奴で、だらしのないことと言ったら誰もかないません」
「酒に酔うとシ〇コを垂れてしまう、始末に負えない男です」とやってしまったのです。
場は凍り付き異様な雰囲気が漂ったのは、容易に想像がつきます。
マブダチ故に敬意よりも、ひょうきんさを演じて笑いを取ろうとしたのかもしれませんね。
あるいはいつもの居酒屋の調子で、話をしたのかもしれません。
本心からのことでないことは分かりますが、明らかに一線を越えた話し方です。
トイレからの帰りです。入り口付近に親族3名が、険しい形相をして立って
いたと言います。厳しく詰め寄られて、ことの深刻さを知った彼は、冷たいタイルに
土下座をしてやっとの思いで許してもらえたと言います。若い時分、彼ならこのような
破天荒なことは、さもありなんですが、ほめられたことではありませんね。
その親友との仲はその後きいたこともありません。