2021/07/11好転のきっかけ
住宅会社がお客様と出会う方法は、時代とともに変ってきました。
かつてト〇タホームに在籍していて、今ではコンサルタントとして全国を飛び回る(今では
飛び回ることはできませんが)菊原智明さんという方がいます。
会社ではあまりいい成績を残すことができずに、いつも首になることを恐れていたと言い
ます。そのような苦しい時期を7年間過ごしていましたが、ある時ひょんなことから、
「これを知ったらお客様は喜ぶだろう」と思ったと言います。
というのは自分は住宅業界にいて、お客様のこぼす不満や困りごとを聞くことが多い。
これから家を造る人に教えてあげたら、どんなにか喜ばれるかもしれない。
いや教えてあげたいと。例を挙げれば、「階段を机が廻り切れなくて上げられない」
あるいは「電源のブレーカーがよく落ちて、その度ブレーカーを上げ直しに
行かなければならない」等、よく経験することですね。
この情報は「お役立ち情報」として問題点や困ったことを提示するだけではなく、
解決策をも示したものになっています。それをまとめてプリントしたものを、お客様に
配り始めたと言います。お客様は喜び徐々に信頼されるようになり、その事をきっかけ
として、営業のコツをつかんだと言います。まさにこれが分岐点になったと言えます。
間もなく成績は上向き始めて、その後はトップ営業を何年も続けています。
菊原さんが偉いのは、私はお客様と縁がなくていいが、
「この情報はぜひ知っていてほしい」と思ったそうです。
純粋にお客様の事を思う気持ちが相手に伝わり、営業活動が好転し出したのでした。
そのような体験を本にして出版していますが、なかなかいい本です。
読み始めてすぐ買ってみようと思いましたね。