2021/08/21大壁の家でも
心からの安らぎを覚えて、深い安堵感を感じる家は、最も価値の高い家だと
思っています。やさしい空気が漂い、家庭には地域で育った木がいつも
身近に寄り添い、回りにいてくれる。贅沢な団らんのひと時が、絵のように
思い起こされる場面です。昨日は真壁、大壁の違いや特徴を話してきました。
真壁仕上げの家は柱や梁が目に見えますので、木の風情や柔らかい表情が、
気持ち迄やさしくしてくれるようです。また壁のしっくいは空気の浄化と、滅菌作用
が働き、いつも新鮮空気が生まれて、瑞々しい室内にしてくれるのです。
空気がしっとりとして、マイルドな住み心地を味わうことが出来るのも、真壁なら
ではのことです。木のほんのりとした芳香が、人間の脳に良い刺激を与えていること
もありますね。
片や大壁仕上げの家は、壁天井が漆喰によって塗られることになります。
これ自体は良いことで新鮮空気がいつも生まれて、清々しい空気環境は増進され
ます。ただ冬場は乾燥気味に部屋がなってしまう事があります。
また湿気の多い梅雨や夏場は、じめじめとして、蒸し暑いということもあります。
これが大壁の特徴であり、真壁との差になるのです。ただ対策はあって、天井には
杉板を張る、壁の一面には板を貼る等、木の面積割合を増やせばいいのです。
床以外は漆喰塗という状態を作らないことが、真壁と同じような空気質を造って
くれるのです。