2021/08/26強くなる家
似たような言葉に、耐震、制振(制震)、免震という言葉があります。
これから家を造ろうとする方は、住宅会社から説明を受けたことがあるかも
しれませんね。夫々地震に耐える、制する、免れると書いています。
日本語は字面を見て概ね理解できたように思えますので、ありがたい言語では
あります。しかしその意味をちゃんと理解しているかというと、はなはだ疑問で
はあります。これは建築に携わる人が、その意味を間違えることなくお客様に説明し、
理解してもらえばいいことではあります。一般的には、「耐震強度はどの数値ですか?」
と1~3まである住宅の構造強度を指して言われますので、耐震という言葉は馴染みの
ある言葉です。「耐震」とは柱や梁の主要構造部分の強度と粘り強さで、地震に耐える
ことです。構造そのものを強く頑丈に造ることで、地震に正面から向き合うことに
なります。「制振(制震)」は地震のエネルギーをしなやかに吸収して、対抗する
考え方です。外から見て分かる、何らかの装置や部材を建物に組み込むことになります。
例えば油圧ダンパーや特殊ゴム筋交い、あるいはH鋼を筋交いとしてはめ込む等はよく
見掛けまますね。最後の「免震」は住宅でも大手メーカーが開発していますが、どちらかと
いうと高層ビルや重量建築に採用される地震対策の工事です。基礎と建物との間に免震ゴムや
ダンパーを入れて、揺れを軽減するものです。住宅ではまだ歴史の浅い技術になります。