2021/09/28余っている家
日本の家が余っていることは、よく知られています。
世帯数より2割以上余っているということですので、かなりの家が余っている
ことになります。世帯数はまだしばらくは微増しますが、それも関東地域の
事で地方は惨憺たるものです。私の生まれ育った集落も半分近く無くなった
のではという位ひどい状態です。田舎の広い敷地にある家が70万円で売れ
たとか聞くと寂しい、悲しいを通り越して茫然としてしまいますね。
そんななか賃貸住宅の一括借り上げ(満額保障)問題が、またここにきて話題と
なっています。その問題点は、・賃料の減額要求が多くなったということです。
元々高めの家賃設定をしていますので、一回りした次の入居者はこの家賃では
入ってくれないのです。・サブリース契約の解約が出来ないということも問題でした。
借地借家法の扱いでは一方的な解約はできない事になっています。
しかし借りている人は一般の借家人ではありませんね。裁判にもなりましが、
管理会社が借り上げていても、借家法で守られる存在であるという判決が出ています。
また減額要求は大家さんが承認しなくても出来るそうです。そうすると、収益はなく
なり借金を返すだけで精いっぱい、という事態に陥ることになります。
メーカー住宅の割高な建築費は、最初の新築時家賃ではうまく廻るものの、その次は
危ういものになります。そんな現実を説明することなく、バラ色の夢だけを語るのは
よくありませんね。読めないような小さな文字で、契約書の裏面に書かれていることが、
賃貸住宅会社の本音ですね。アパートを勧められたら一度会社の人に聞いてみるのが
良いです。「あなたはこの計画でアパートを造りますか」と。