2021/11/07喰わず嫌い3
温泉団地で家を造る時は浴室をどうしようかと悩むことがあります。
指宿の団地と大英郡山団地は温泉を各家庭に供給していました。温泉を契約すると24時間
いつでも温泉浴が出来て、いい気分で過ごす事が出来ますので、ここに決めてよかったと
思うのでした。
折角なので指宿では、3帖の浴室として岩風呂風に手作りとしたのでした。
床と立ち上がり壁には石を張り、広めの浴槽と洗い場はちょっとした個室温泉の雰囲気を
味わえたのでした。一方郡山はどうしたかというと、メーカー製作のUBを普段の家造り
と同じように入れたのでした。FRPや強化プラスチックとは言え、そこは温泉成分の入った
お湯が出てくるのですから、傷みや劣化、変色が早く出てくるのではないかという心配が
あったのでした。
メーカーの担当者には今迄事例があるか、もし何か不具合が出たら責任が取れるか等を
聞いた上でのことでした。メーカーの方は「絶対に大丈夫」という言葉は絶対に言い
ませんが、ニュアンスからかなり高い確率で自信を持っている様子が伺えましたので
UBとしたのでした。1年前にアフターで伺いましたが、特段の変化もなく状態は良い
ようでした。(筑後22年経過の家です)
今殆どの浴室がUBに変わってきましたが、手作りの浴室を希望する方は,少数ですが
います。なぜUBに対する当初の拒否感が薄れてきたのか?単に喰わず嫌いであったの
かというとそうではありません。費用の面、広さの違い、掃除のし易さ、床下湿気の
問題、寒さの感覚、シロアリ対策上、素材に対するチープ感等、家造りでこれ程対極に
あるものを知りませんね。次回からそれを考えて行きたいと思います。