2021/12/29今年もはや
色々なことがあった一年でした。
木材が高騰してしまい、3割位はアップしたでしょうか。給料が上がらない中で
建築費でウェートの大きい木材の値上がりは堪えます。いきおい九州産の杉、桧に
注文が増えていますが、持続的に南九州材を消費するなら大歓迎ですけれども、間に
合わせ位に考えていたら、断る勇気も必要かもしれませんね。
また断熱性能はこの4月から、お客様に説明しなければならなくなりました。
お客様の住いの断熱性能は、この数値となります。と告知する必要があるわけです。
計算の元に数値として表されますから、決められた基準値と対比して性能の良さが
分かるようになったのです。感覚的な説明ではなくなりましたので、きちんと数値化
されることは、良いことだと思います。
時代と共に変わる家造りですが、来年以降に注目されるのが「4号特例」の撤廃と
いうことが既に審議されています。これは住宅を始めとして小規模な建築は、構造計算
は事実上しなくても良いと言うものです。ただし私達はN値計算や壁量計算を念頭に
軸組の耐力を決定しますので、何か劇的に変わるということではありません。
構造計算とは許容応力度計算と言いまして、詳細な応力の計算を前提とします。
鉛直荷重や台風の水平荷重、地震力等を受けたとき許容出来るかどうかを判断する
ものです。ただ伝統的な木造住宅は、大工師匠や建築士の十分な見識と経験があれば、
許容応力度計算以上の頑丈な家になることが常です。
許容応力度計算は信頼のおけるやり方ですが、軸組工法的にはもっと経験値の要素が加わ
ると更に良いものになることは必定です。
それでは皆様良い年をお迎えくださいませ、来年は1月6日からになります。
またよろしくお願いいたします。