2022/03/03不意にやってくる
生きた心地がしない程の境地とはどんなでしょうか。
記憶にある阪神淡路大震災は創業間もない頃に起きました。いつものようにTVの
スイッチを入れると、見たこともないような映像が写し出されています。
高速道路は倒壊しビルは一階分がぺしゃんこになり傾き、今にも倒れそうです。
火災はあちこちで発生してこの世の物とは思えない光景が我々に迫ってきます。
大阪にいた友人はいち早く電話をくれて「神戸が大変なことになっている。ビルも住宅も何も
かもやられてしまった」と緊迫感のある声が今でも忘れられなない。
関西には地震は来ない、という妄信はこの時崩れ去ったのでした。
その後も日本各地で大地震が襲ってきました。東日本大震災、熊本地震等改めて地震国である
ことが強く認識させられます。
東京にいた子供達は今度は助からないかもしれないと思ったらしい。
私は幸いにもそれ程までの地震は経験したことはありません。
少し前のことですが、東開町の展示施設に地震体感マシンがやってきたことがあります。
震度7を体感できるようにしてありまして、東日本大震災の地震を再現したものでした。
突き上げるような衝動と、激しい揺れに体は揺さぶられ、全く自由が利きません。
まだこれがシュミレーションだと分かってのことですが、不意にきた地震だといかほどの衝撃
でしょうか。
立つことはおろか、なす術もなく床に叩きつけられた人が殆どではなかったでしょうか。
この後建築基準法の構造基準が改訂され今に至っていますが、それで全てが安心という訳では
ありませんね。一つの対策として耐震、制震、免震という考え方があります。夫々意味合いは
違いますが、金具等が開発されて安心できる材料になっています。