2022/05/17同4
建築を学んだ学生が自分に合った就職先を選ぶのは、以後の生活を豊かにそして
充実したものにする上で必要なことです。
今迄設計事務所の働き方はどのようなものなのか見てきました。
今日はゼネコンではどのような人達が、どのような思いで働いているのかを見てみたい
と思っています。
卒業した人を受け入れる、最も多くの勤務先になることが予想できます。
そして私が一番語れる分野でもありますから、分かりやすく話が出来たらと思うのです。
まずこの業界を知ることから始めますね。ゼネコンとはゼネラルコンストラクターのこと
を短く言ったものです。
元請総合建設業のことを言って、全国に支店、営業所を構えて事業を行うのが
大手ゼネコンと言われる存在です。中でも上位5社は売り上げに於いて1兆円を超えて、
群を抜いた存在です。大林組、竹中工務店、鹿島、大成、清水建設は資産規模も大きく、
長い伝統に裏付けされた老舗です。
その下位の会社が準、中堅ゼネコンと言われる会社です。また地方にも有力ゼネコンは
存在していて、日本のインフラ建設を担ってきたのでした。
建設業の経済規模は全産業の10%を占めていて、携わる労働者も比例して多いです。
社員さんは現場監督と呼ばれて、現場の施工を担当する人たちです。
建設業の中では最もイメージされる職種で、ヘルメットに測量機、安全靴姿は象徴的な
絵柄ですね。
さてその現場監督さんは、一体どのような一日を過ごし、どのような人達なのでしょうか。
現場は男の職場そのものでしたが、最近は女性社員も時々姿を見かけるようになりました。
しかし依然男優位の職場であることは変わりませんね。現場に女性社員が配属されるには
休憩室、トイレ室、シャワー等の配慮は必要で、そのような環境をまず作ってあげなければ
なりません。
しかし徐々に徐々に変ってきているようですので、今後は増えてくるでしょう。
さてゼネコンで働く環境は、昔と比べて劇的に着実に変化を遂げて来ています。
そうしなければ今の若い人に見向きもされないと言う側面もあって、改善することは
焦眉の急の状態になっているのです。
そのように時代の波に寄り添う努力をしている職場ではありますが、産業的にも問題を
抱えていますので、もっと改善する所はありそうです。
次回も続けてお話ししたいと思います。