2022/09/02北のこと4
子供部屋をどこに造るかは親の価値観に左右されると言えます。
子供には最高に良い場所を与えたいという親は、東の日当たりのいい所を選ぶことが
多いです。清々しい朝日の差し込む部屋は気持ちがよく、勉強もはかどるだろうと思
う親心からでしょうか。
また違う考え方をする親は、きらきらと輝く太陽の光は陰影が濃すぎて、落ち着い
て勉強をするには刺激が多すぎる。このように思う親は北側にこそ子供部屋を置く
べきだと考えています。
確かに北側からの光は直接入り込む南の日光と違い穏やかで、安定した光をもたら
してくれます。採光は部屋全体に均等に入りますので、気にすることもなく集中して
勉強が出来そうですね。
もう一つの実例は、お世話になっているコンテンツ会社の会員さんの例になります。
敷地の周りは家が隣接していて、大きな開口のリビングは視線上も避けたいと思って
いました。
幸い北側の家は平屋であったところから、リビングを思い切って北側に持ってきた
のでした。採光はリビングを吹き抜けにして、上部に大きな開口の窓を取ったのです。
北側の部屋は光が入らず暗くならないかと言う心配を皆さん持つのですが、そんなこと
はありません。
やわらかい明かりが一日中入り、安定した明るさをもたらしてくれるのが特長でも
あります。直射日光の当たる部屋は基本的に良いのですが、どちらかと言うとマイナス
面のことも考えてみたいと思います。
よく経験することは床板や家具が、強い日差しを受けて変色したり傷んでくることです。
それでカーテンやブラインドで日光の調節が必要になります。
気が付くと一年中カーテンを締めっぱなしだったという事もあります。
せっかく南側に明るいリビングを造ったのにもったいないことです。
もう一つは南の大きな窓のリビングから夏場は、熱気が室内に入り込むことになります。
部屋全体が熱くなっているのをよく感じるのでした。