2022/10/24どちら側の人
TVや映像で活躍する人達は、華やかなスターで憧れの存在です。
特別な才能に恵まれた人達で、私達とは住む世界が違うと誰もが思っています。
確かに凡人では出来そうもないことで、遠くから眺めているだけで満足してしまいます。
ではそこから一歩踏み出して、TVに映る側の人間になるにはどうすればいいのかと
いうことを考えてみたことがあるでしょうか。
今華々しく活躍している人達は、最初から注目されてステージに上がっているわけ
ではありませんね。駆け出しのころ丁稚のころ、人知れず苦労をし下働きを重ねて
きた人ばかりです。
芸人ばかりで申し訳ありませんが、タモリ、志村、吉本芸人の数多く、有吉すべて
ビッグな人達は冷や飯を食い、明日をも分からない日々を経験しています。
また作家の松本清張は朝日新聞小倉支局で給仕として働き始めたのでした。
給料は安く本を買うお金はありませんでしたが幸いだったことは、新聞社勤務の
おかげでいくらか読めたのでした。
しかし小学校卒では会社の待遇が飛躍することはなく、物書きの世界で自分は生
きようとしたのです。そして芥川賞を受賞して認められ、人々が仰ぎ見る存在と
なったのです。その後の巨人的な活躍は知っての通りです。
ここで知っておきたいのは、「自分は向こう側の人間になる」という決意があって
のことです。
この決意こそが大事で、どんなことがあっても心に描く人になると思わなければ
何事も始まりませんね。容易なことでないことは分かっています。
しかし他人を称賛するだけの生き方では何も自分には生まれません。今度は自分
がその場所に座る番なのです。
すると自分の時間の使い方や行動が変り、目標設定に曖昧さもなくなります。
あとはそれを持ち続ける努力と根気で頑張るしかないですね。これは何も芸人や
作家だけに限らず、自分の置かれた分野でも言えることです。
少し背伸びをしますが、それくらいの意気込みを持って生きることが励みにも
なりますね。