2022/10/30上質に
人口の減少のせいでしょうか、または建築資材の高騰によるのでしょうか。
今年の住宅建築の数は大きく減ってきていると言われます。
多い時は200万戸に迫るような時代もあったのですが、予測値では80万戸を
割り込むようです。
生まれてくる子供の数もそれ位と言いますから、まだ多いのかもしれませんね。
そしてこれからも少しずつ減り続けていくようですから、時代の流れを知った
上で事業の戦略を立てなさいとよく言われます。
とは言え個人が出来ることはたかが知れています、せめて波に乗り遅れないように
目配りをすることくらいです。
住宅はずいぶん昔に世帯数を越してしまい、あちこちに空き家と廃屋の姿を見る
のです。まだ鹿児島市は良い方で、故郷の南薩は相当ひどい状況にあります。
大体行き交う人が少ない上に、老人ばかりの集落が多いのです。
それも単身世帯が半数を超えて、いよいよ集落の機能が無くなりつつあります。
自分は鹿児島市内にいて安穏としているのであまり言えませんが、何とか何とか
維持してもらいたいと思っています。
さて家造りは数の時代から質を求める時代になってきています。環境問題が厳しく
問われて持続可能な社会を作るべきだと言われます。大きなテーマですが、家のこと
に関しては私達もいくばくかの貢献をしていると自負しています。
骨組みには南九州に豊富に産出する杉とヒノキを使用し、自然の恵みを活かした
家造りを続けています。
エネルギーを大量に消費した建築材ではないので自然にやさしいのです。
また遠い将来、家のサイクルで廃棄をしなければならない日がやってきます。
そのコストは手軽であり、再生産においては二酸化炭素を吸収してくれる杉、
桧は大きな貢献をしてくれます。
そして自然にやさしいこともそうですが、人にやさしい事も家造りの必須の要件
ですね。