2021/01/13国会議員の方
今年は衆議院選挙がありますので先生方の話題を一つ。
今でも解決されない化学物質過敏症(シックハウス症)の問題は、遅まきながら
2003年に法律として制定されました。
しかし見識と良識のある人たちからは、ザル法だと指摘が相次ぎ本来の役目を
果たせそうももありません。シックハウスの問題は法の整備で解決したのではなく、
現在も進行し続けているという事です。
早く根本に手を付けないと、いつまでも繰り返すことになります。
気づいた人、問題意識の高い人が救われたらそれでいいと、いうことにはならないと思う
のです。法律は国会議員の方が議決して、世の中に公布されることは知っての通りです。
問題の深刻さを目のあたりにして、ようやく出来た法律ですが、議員の先生方の身近な所で
トラブルが起きてしまいました。
新議員会館は2010年に国会議事堂の傍に完成しました。
当時の民主党、桜井議員はすぐ引っ越しして事務所を新議員会館に開設しました。
この後議員や職員は目がチカチカする、鼻水が出だした、頭痛がするようになったと異変を
口にするようになったのでした。化学物質の臭いがとてもきつかったと。
それはほかの議員の方も同様の状況にあり、この建築の問題が東京新聞で
掲載されたのでした。(2010年8月4日付け)
国は調査と化学物質の測定をしましたが、規制値を超えていないとの見解を示し、
問題なしとしたのです。
危惧されていたことではありましたが、ここにこそ法律の欠陥と矛盾を
あらわにしているのです。
規制されたのはホルマリンとクロルピリホスの2つだけ。クロルピリホスはシロアリ駆除に
使う薬品で今は建築基準法で禁止されています。
規制されたとはいえ、フォースターという使用量をいくらか抑えた建材なら構わないという
ものでした。またホルマリン以外にも代用品として幾らでも化学物質は存在します。
現実に健康被害を人々が起こしていても、機能することが出来ない法律になっています。
法律を作る国会議員も機能不全とは笑止千万です。
私たちは空気の良い家と、ピリピリして人を寄せ付けない家を、体感上瞬時にかぎ分ける
ことが出来ます。
早く全ての家の空気が改善されるようにと思っています。