2020/12/27餅撒きの祝い
昨日鹿児島市内で上棟のお祝いがありました。
棟上げの儀式に続き、多くの人に集まってもらい沢山の餅を拾ってもらいました。
子供さんや近所の人たちが駆けつけてくれてよかったです。上棟それに伴う餅撒きは
日本に昔から伝わる伝統の行事で、上棟したら必ず付いて回るものです。
勿論弁当代や餅代等経費が発生しますので、やるもやらないもお施主様(建築主)
次第になります。
でも建てる側のこちらの要望は「ぜひ儀式の後に餅撒きはしてください」と
言いたいのが本音でしょうか。格言的に「家を造るときは気をつけなさい」と昔から
一家の主にはアドバイスが誰からともなく入るものでした。
それは家造りを思い立ってから土地探し、見学会参加、会社の決定、同時にプランの検討、
お金の工面と矢継ぎ早にこれ等を解決してゆかなければなりません。
また仕事をしながら時間を作り、家造りの道筋を立てていかなければなりません。
お客様は完成までに一年以上を費やして、これらに向き合うことになります。
家族にとってこの間の心労は、如何ほどのことになるでしょうか。
そうしてやっと念願だった住まいを手にすることが出来るのです。
ご主人や奥様は完成した喜びや安堵感、荷物を下したような気持にようやくなれる
ことでしょう。
またこの様な気苦労を重ねた身体は、いつ変調をきたさないともかぎりませんね。
そのようなことをおもんばかって言い伝えられてきたのが「家を造る時は気をつけなさい」
だったのです。
そして集まった皆さんにも上棟のお祝いを分け与える意味もありますが、本来は家主の
そのような厄をみんなが背負ってくれることも期待しているのです。
ですから大勢の方に集まってもらったのは幸いでした。なお住宅メーカーの一部の方は
「今では棟上げの祝いは殆んどの方がしていないですよ」と言ってあたかも誘導している
ような印象を受けます。何かの都合でそのように言っているのでなければいいのですが。