2021/02/16新築か中古か2
住まいを買うときに中古住宅を選んだ場合、気を付けることが3つあるということを
言いました。一つは阪神大震災以降、構造強度の基準が改定されて、強い家が標準
となったからです。できれば新しい基準に合った家がいいですからね。
しかし全部の中古住宅が新しい基準ではありませんので、購入後には強度対策をすることを
お勧めします。
二つ目ですが省エネルギーの観点や二酸化炭素排出規制の関係から、断熱気密の高い住まいを
お勧めするということです。これからの住まいを健康で安全、安心に住まうには部屋によって
寒暖の差がないようにすることが求められています。
日々住み心地のいい、体に負荷のかからない家は人が長寿に暮らせ、安心することの出来る
家になるからです。
理想的には次世代省エネルギー基準に合った家がいいですが、まだそこまで配慮した家が
中古住宅に数多く出回っているわけではありません。
そうであれば構造強度と同じように、買った後に断熱、気密改修工事をすることで快適な
家に生まれ変わることが出来ます。
ただし断熱、気密工事は一部分を回収しただけではあまり効果が期待出ません。
なぜなら住まいは一つにつながっているからです。
全館を魔法瓶のごとく効かすには、断熱気密を全面的に改修しなければなりません。
しかし費用の面でそこまで掛けられないとすれば、重点的にしっかりと区画を分けて
他からの影響をなくす必要があります。
区画内のサッシュ、断熱、気密工事を高い品質で施工することで、快適性の
優れた家になります。
最後はシロアリ被害と雨漏れ被害を起こしたことのない家です。
あるいは予防工事がなされている、雨漏れがあったとしても十分に改修工事がなされ、
今後その心配のない家になります。
木造住宅は法隆寺に代表されるように、シロアリ被害と水漏れによる木材の
腐食を防ぐことが出来れば、極めて長きに亘り住むことが出来るのです。