2021/05/12ウッドクラッシュ
今木材が日本に入ってこない状態にあります。
集成材を中心に外材に頼っている住宅会社は、困り果てています。
すでに木材の値段は2倍以上もしています。このままだと納期に間に合わないい事態が
起きてくるのではと危機感が募っています。原因を聞いてみると、やはりコロナの影響
が根本にあります。アメリカは大国で人口も増え続けていますので経済は好調です。
その国民がコロナ禍で外出しないようになって、家にいる時間が長くなっています。
それでマイホームを造り、家でゆっくり過ごそうとしていることが原因であり発端です。
それと中国はいち早くコロナから脱出して、一人勝ちのような状態です。輸出や産業は
活況を呈して木材需要が旺盛になっている。この2大国がカナダ材や東南アジア材
を買い付けている状態です。気になることは日本の商社が木材の買い付けに失敗している
事実があります。日本には優遇して木材資源を回してくれていたものが、優先順位が下がり
後回しになっているようです。人口減少に象徴されるように、日本の世界的地位は世界の
マーケットで下がり続けています。私は外材や集成材のことで、対岸の火事位に認識して
いましたが違いました。事態を改善するために、日本の杉やヒノキを代替品として注文する
ようになって、国産材が異常な高値になっているのです。全く迷惑なことです。
今木材の値段を見積っても、何時までに納めることが出来るか分からないと言います。
家造りは国産材ですべきと主張してきたのですが、思わぬところから足元が揺らいでいます。
かつて石油やベニヤ、鋼材、ネジと逼迫して家造りに影響がありましたが、まさか木材で
躓くとは思いませんでしたね。いま日本の木材供給量は豊富にあり、これからもその蓄積量
は増えていきます。今度こそ林業、製材業を振興させていくチャンスですね。