2021/07/15暑さの解消策
輻射熱が最も家の暑さ寒さに影響するという事を言いましたが、日本の断熱の要点は
相変わらず、断熱材による対策が主流です。75パーセントもの輻射熱(昨日書いた)
を防御する有効な手立ては、遮熱が圧倒的に有効なのですが、勧めてもいないものを
採用する会社は、相変わらず少ないですね。遮熱という概念が無いのか、あるいは
分かっていても対応できない事情を、抱えているのかもしれません。
ここら辺の事を遮熱シート(純正シート)の販売に関わる㈱〇武の社長さんは、上手に
説明しています。
長年日本の断熱に関する規定は、断熱材でしか対応できないような仕組みがありました。
そもそも遮熱という言葉さえ建築業界になかったのです。最近遮熱の文言だけは入って
きましたが、今でも基本的に断熱材でしか評価されていません。
数ある断熱材は、発砲系、グラスウール系、ロックウール系、セルロース、羊毛とあります
が、この中のどれかで新築や断熱改修工事もされます。
良いものを輸入代理店となって、アメリカから輸入して徐々に遮熱の良さを底辺から認知
させてきたのです。役所の体質を辛辣な言葉で批判してきたのですが、最近物分かりのいい
人になってきました。誰かの進言があったのかもしれませんが、「断熱業界で働いている
人は相当いる。その人達にも家族がいて生活が営まれている」と言ったのです。
また「役所も短兵急には業界を見捨てるわけにいかないだろう」と言うのです。
間違いなくいい物であるがゆえに、何年かかっても変わらない役所の姿に、憤りの言葉を
掛けていた方でした。その変化には驚きますが、やはり揺るがない自信と確信があっての
ことです。「役所が動かないなら、我々が実績を積み上げて実証して見せよう」とした
のです。底辺の消費者の声が大きくなるに連れて、役所も変らざるを得ないだろう
ということです。まさに横綱相撲を取っているのです。