2021/10/09変化する現場
昔のお付き合いで、ある大手住宅メーカーのお手伝いをさせてもらっています。
建築現場そのものは当時とあまり変わらないのですが、工事管理の仕方はデジタル化が
急速に進んでいて、驚くことばかりです。まずペーパーでのやり取りがなくなったこと
です。契約書や工程管理、請求書、発注書、写真撮影、工事管理報告書等すべての物が
デジタル化してしまいました。楽と言えば楽ですが、長年アナログ時代でやってきた人達
には、苦労が付きまとうのではないかと思っています。聞いた話ですと、このような仕事
環境の変化になかなか馴染めずに、残念ながら職場を去る方もいらっしゃるようです。
腕のいい職人に限って、そのような事態になっていると聞きます。
食べていくには、新しいやり方でも時代に沿って行く必要がありますね。現場作業におい
ては冒頭言った通り、細かいディティールの変更と資部材の進歩によるマニュアルが
変ったくらいです。建築現場はやはり一品生産ですので、職人さんによる手作業が今でも
多く、将来も大きく変わることはないように思っています。
その職人さんが上手にスマートフォンを使い、写真を撮り報告書を上げるのですから、
感心しきりです。職人さんは「付いていくのに大変です」と言うかたわらに、「でも便利
なことも多く、これで動画を撮ってすぐに仕事に掛かれますから」と聞くと確実に時代は
進んでいることを実感するのでした。