2021/12/12今のままでいいか
このところ愕然とすることが本当に多いです。
幾度となく聞かされて、グラフの線を見せられては、それ程酷いのかと思ってしまいます。
30年間賃金が上がっていないと言うではありませんか。他の先進国は右肩方向に毎年
上がっていますが、日本は水平のまま変わることなく来ています。
先進国の中では最早最下位の位置にいるのだそうです。アメリカに次いで賃金が高く、経済
大国としてみんなが豊かになれると思っていたのですが、幻想だったのかもしれません。
バブル景気が弾けて30年位になりますので、それ以来収入は全く増えていないということ
です。その間消費税は上がり続け、社会保険料も上昇していますので、実質的な可処分所得は
マイナスということになります。
ここにきて何か日本が随分と貧しくなって来たのではないかと感じます。
実感することがあります。ある借家の入居人は、家賃が工面出来ずに青息吐息で語って
きます。「シフトに入れないので給料が少なく、家賃が払えません。電気も止められて
しまいました。食事もしていません」と言って退去の連絡をしてきました。
若い可愛い女の子です。しばらく御祖母ちゃんのうちにお世話になり、落ち着いたら奄美に
帰ると言います。
またある旅館で働く人は、コロナで休業が続き会社から解雇されたと言います。
何時からこのようになってしまったのでしょう。かたや建設業や一次産業では、人手を募集
しても、一向に集まらないと言います。体を張って働けばいい稼ぎが出来るのですが、そう
簡単ではないのでしょうか。
今や非正規労働者は40%にもなるらしいです。由々しき事ですが、企業は従業員を守って
はくれなくなりました。人間として扱う事もやめてしまいました。ですがこんな問題は私達
にはどうすることもできません。木材に始まり建材値上がり、職人の確保にと目の前の対策
に励みたいです。