2022/02/18床下を温める
床暖房は床板を暖めることで、室内を快適なものにしようとするものです。
また似たような言葉に床下暖房という言い方もあります。意味の違うものとして
考えることもありますが、ここでは床暖房と同じ意味で言っています。
床下空間を温めることで暖を取ることは、オンドルと呼ばれるやり方が朝鮮半島に
ありました。薪を焚きその熱や煙で床下に配置された石やレンガを温め、蓄熱の効果
と相まって暖を取るものでした。
日本ではこのような暖の取り方はなかったのですが、床下空間にストーブの熱を引き込み、
またはエアコンを設置して床下を温めるやり方が考えられたのです。とても少数の人達が
やっているようで、効果の程は私も分からないところです。
それからソーラーで温まった空気を床下に強制的に送り込み、温かくする試みもあります。
何れも共通しているのは床下空間の有効利用にありますね。
床下を低く抑えて出来るだけ熱を行き渡らせようとしたのでした。
この発想は良いと思うのですが、床下の空気と室内の空気が混ざる事になっています。
そこにちょっとした不安を感じるのです。
住宅の床下は通常人が入れて、点検や掃除をすることが出来るようにしてあるのですが、
このやり方では出来ませんね。年月がたつとホコリやごみ、塵が自然と入り込んでしまう
と思われます。また蛛のような昆虫や小動物が入り込んでしまうかもしれません。
掃除口からノズルで届く範囲で掃除はするようですが、それも限られてしまいます。
人にもよるでしょうが、感覚的に生理的に受け入れられないと思う人も多いはずです。
そのようなことも考えて、床暖房は採用したいですね。