2022/04/22終わる度に
水口病院の現場もやっと完成の日を迎え、竣工式が行われたのでした。
流石に地域の、県の中核的な病院であることから、たくさんの方が出席したのでした。
私達ゼネコンの職員も、途中色々なことがありながらも、この日を迎えられて一息つけた
のです。
何も問題の無い建築現場というのはありませんが、竣工の日を迎えると苦労したことや
きつかったことは沢山あったのに、綺麗に霧散してしまうのでした。
完成した建築を前にして、やり終えた気持ちと開放感から、何もいやなことは思い浮かば
ないのでした。現場マンはしんどさに、工事中よく愚痴を言うことがあります。
もし次に生まれ変わったら、「絶対に建築はしないよ」とか、「早く足洗って田舎に帰ろう」
とか言うものです。半分冗談で半分は本心からそう言っているのです。
建築現場はきつい思いをすることが多く、ハードな職場であることがそういう思いにさせる
のかもしれません。
そのような現場マンですが、完成した美しい建築を見ると、しんどさは充足感に変わり、
重たかった責任感は誇らしい気持ちに昇華するのでした。
全く不思議なことですが、現場を終える度にそう思うのでした。
さて営業の頑張りが効いてか、本館の大規模改造工事を引き続き受注出来たのでした。
今迄新築ばかりやってきましたが、改造工事は自分の経験値を増やすことが出来ると
ひそかに思っていたのでした。
しかし何の前触れもなく、いつものように辞令は降りてきたのでした。
今度の現場は中之島にある電報電話局(今のNTT)の大規模改造工事になります。ここでは
初めてのことが多く面食らうことも多くあったのでした。