2022/07/04いつもの暮らし
川柳は世相を反映したものが多くあって、悲哀とも自虐とも付かないことを笑いに
変えて、なんとも言えないおかしみがあります。
年末のサラリーマン川柳を楽しみにしていますが、その年を象徴する出来事を取り
上げて、一年の計としています。庶民の生活がにじみ出るものが多くあって、そうだと
共感するのでした。
似たようなものに薩摩狂句があります。先日ラジオを聞いていましたら、鹿児島弁の
5、7、5調の懐かしい音声が聞こえます。もう日常生活ではほとんど聞かなくなった
言葉ですが、何とか方言は残したいものです。
最初聞いていて意味の分からない言葉もありましたが、解説が入ると理解できるのでした。
昔良く使っていた言葉でしたが、聞かなくなって閃くのに時間がかかるのでした。
それでもまだしっかりと記憶に残っていて良かったです。
ここで一句、「親孝行したいときに親は無し」これはよく聞く基本文ですね。
川柳にすると「親孝行したくもないのに親がいる」となりますか。
風刺ともユーモアともつかないもので、幾分本音も垣間見えて誰もがクスッとするの
ではないでしょうか。
さて現代では「老いては子に従え」という格言は、めったに聞かなくなりました。
年を取り働けなくなると、生活の拠り所は自然と自分の子供に頼らなければなり
ませんでした。
それが今ではどうでしょうか、息子や娘さんが親と同居して暮らす家庭を多く見かけ
ます。それは「・・・子に従え」の格言とはちょっと違っていて、親の収入が頼りで
子供さんは同居していることがあります。
年金生活でお金が余ることはないでしょうが、生活するには何とかやっていけるものを
貰っている高齢者はまだ幸せです。
建築費もそうですが、日用品の値上がりも続いているようです。生活の質を落とさない
で暮らせるようにと願うばかりです。