2022/11/26長寿命
鴨池の日商岩井シーサイドマンションがかまびすしいことになっています。
数棟建っていますが、築40年位を経てなお健在な様子です。当時商社の日商岩井(現在の
双日)が建てたもので、高いクオリティを有していて人気のマンションだったのでした。
それがここにきてリノベーションをして販売するケースをよく見かけます。広告も良く入り
売価も割安感があってよく売れている様子です。
3LDKのマンションを2000万円以下で買えるのでお得といえばその通りだと思います。
鉄筋コンクリートの寿命は70年位と言われていますので、後30年位は大丈夫と考えら
れます。
家を買う人はこの建物寿命と値段を物差しに掛けながら決断したのでしょうか。
今新築のマンションは3500万円以上はします。その半分位でマンションが手に入る
わけです。自分の将来設計を立てて買ったと思うのですが、マンション派でかつ経済性を
優先する人には一つの選択ではあります。
おりしもこの1~2年で建築費は高騰してしまいました。木材に始まり住設機器、屋根、
外壁等、すべての資材が値上がりして、夢のマイホームが本当の夢に終わるかもしれない
所に来ています。
でもそのようなことにならないようにするのが、私たち建築業界人の責任でもありますね。
さてリノベされたマンションを見てみると、あちこちに工夫とアイデアがみられて、
これが以前のマンションかという位にグレードアップしています。クオリティの高さに
見た人が感動を覚えるのもわかります。(但しがつくのですが)
一例をあげますとキッチンはアイランド型に変え、料理を通して家族が家族であること
を認識するようにできています。インテリアや水回り商品も最新のものを設置して目を奪わ
れてしまいそうです。
また最も大胆に変化しているのは、間取りをオープン化していることです。
3DKのものを2LDKに変更して、明るさと広さを演出したことでしょうか。陽光がふり
注ぎ、風通しと見晴らしをよくして、内にも外にも開放的な間取りにしてあるのです。
フルリノベーショフしたマンションは、何よりも買いたいを満たしてくれています。
今のブームはこのような戦術的な面でも成功しているといえます。
但しのことですが、やはり化学物質臭が漂っていて苦しいことです。見た目はあちこち工夫
がされていて文句はないのですが、体が安らぐ心が落ち着く、ここに是非気を付けて
もらうとありがたい。