2021/02/28床面積と建築面積
おなたの家は何坪の家ですか。とよく聞かれることがあります。
この坪と言ういい方は、皆さんがよく口に出して使う言葉ですが
住宅業界に不動産業界に残る、昔の尺貫法の単位を言っています。
30坪の家といえば99.168㎡になります。昔の単位ですが
聞いてすぐ建物の大きさを想像できますので、これからも残る言い方になると
思っています。役所には家造りの前に建築確認申請書というものを、出さなければ
なりませんが、ここには坪という記入欄は一つもありませんので、あくまでも
便宜上ということになりますね。
さてよく聞く言葉に、床面積と建築面積という言い方があります。設計をしている方、
建築関係者はその違いを知っているのですが、一般の人がよく理解している
かというとそうでもありません。
土地を購入するとき、不動産案内情報に目を通して皆さん買うと思います。
そこには土地の性格や属性が詳しく書かれています。土地の大きさと価格の
次あたりに建蔽率(けんぺいりつ)と容積率という欄があります。
そこに各々何パーセントと書かれています。
そして建蔽率の算出基準となるものが、建築面積であり、容積率の基準となる
のが床面積ということです。
建築面積を土地面積で割ったものが、建蔽率であり床面積を土地面積で割った
ものが容積率ということです。ここでいう床面積は延べ床面積(各階の合計床面積)
になります。しかし建築面積は建物の室内面積だけに限らないケースも
ありますので注意が必要です。例えばベランダを奥行きの広いものにしたいとか、
軒を思い切り深くしてデザインをよくしたい等はよくありますね。
この時壁から1メートル出っ張った所までは、建築面積の加算はありませんが、
それを超えた部分は参入しなければならないとなっています。
建築士でもうっかりしてしまうことがありますので、プランができた後は
見直すところですね。