2021/08/28日本建築はいい
伝統的な家造りを見ると心が落ち着き、なびき惹かれる思いがします。
日本建築は和風様式と言われて、時代とともに形を変えながら変遷してきた
歴史があります。良く知られる「数寄屋造り」は現代でも愛好家にとってあこがれ
の様式です。和室がまだ人々に支持されていた頃は、床の間、仏間、書院と競い合って
自分のカラーの家造りに励んだものです。残念ながら今では料亭に出向くことで、
伝統的建築を感じるくらいになりました。その特徴は質素な中にも、洗練された趣を
持っていることがあります。また雪見障子や襖のデザインも開発されて、職人の技も
多様に多彩になってきたのです。元々茶室の様式から始まりましたので、4畳半以下の
茶座敷を「数寄屋」と呼んでいました。このような家造りは独特の風情を表す
「わび、さび」の精神を帯びて、自由な気風と庶民の感覚を持っていたのでした。
時代が進み現代ではそのイメージも変わり、高級和風住宅の代名詞のようになって
きました。昔取った杵柄ではありますが、数寄屋の家が大好きで、自宅の和室は
是非数寄屋風にしたいという方がいましたら、ご相談ください。