2021/10/04言語で理解する
私は楽しみとしてゴルフをします。
始めてもう何十年も経つのにスコアは昔のままです。いやベストスコアから随分と
かけ離れた成績で上がるので、やっぱり下手になっているというのが当たっています。
ゴルファーは向上心と研究熱心な人が多いので、打ち放し練習場に足繫く通い、少し
でもスコアを縮めようとします。実戦練習をすることで上手くなろうとするのです。
またレッスン書やゴルフ雑誌を買って、自分のゴルフ理論やスイングイメージが正しい
のか確かめようとします。これは実学と座学の両輪で、上達するには欠かせないレッスン
と言えますね。その際ゴルファーは本や雑誌からどのようにして理解しているのでしょうか。
書いてある文字、あるいは動画で流れる言葉を聞いて理解することになります。
何れにしてもそこには言語が介在します。すみません理屈ばかりになってきました。言いたい
のは上達するには体験として練習することと、知的な理解も同時に必要と言いたかったので
した。先日言葉こそ大事という方が居たといいました。それは盤珪という方です。自身は死を
覚悟するような苦しい修行を通して、ようやく悟りを得た人でした。しかしこの経験は全くの
無駄骨であったと考えたのです。私の長くて苦しい修行は必要がない。私のやってきたことは
言葉に変えて皆さんに教える事が出来る。そのようにしてまとめたものが「盤珪禅語録」
です。わかり易くていいことが書いてあります。しかしこの方の弟子は後に続くことなく
途絶えたといいます。やっぱり知的理解だけでは駄目で、苦しい体験を通して、その上で言葉
は理解できるようです。仕事、遊び、趣味どれも体験を元にしながら学ぶ必要がありますね。