2022/01/30関門
今年も建築士試験の結果が出ました。
1級建築士は毎年10%程度の人が合格します。数にして3000人程度が合格しますので
受験者は3万人くらいでしょうか。国土交通大臣の免許制度で、難しいと言われる試験です。
以前は1万人くらいが合格していましたが、随分と少なくなったものです。
建築を生業としている以上、この試験のことが頭から離れることはありませんでしたね。
合格するまでは重石のようにのしかかっていたというのが実感です。
何とか合格した時は、何か解き放たれたような開放感を味わったのを覚えています。
初めて受験資格に達したのは27歳の時です。
この年は見事に不合格でした。まぁ今年は肩慣らしのつもりで良いかと言う甘い態度で
試験に臨むのですから、まぐれでも合格するわけがありません。
それで来年こそは真剣にやらなければと、自分を律して勉強に励んだのでした。
こういう試験は自分一人ではモチベーションの維持が難しいのでした。
幸い友人や受験仲間がいましたので、お互い刺激を貰いながら2年目にして学科合格を
果たしたのです。どちらかというと学科は得意としていましたので、我ながら県でもトップ
クラスでの合格だと知らされて嬉しくない筈がありません。
ところが、建築士の試験はここからが正念場となるのでした。
そうです設計製図という実技の2次試験がさらに待ち受けているのです。
この2次試験を合格しない限り、晴れて1級建築士の栄誉は与えられないのです。
しかも学科合格の有効期限はたったの2年間です。
合格した年に設計製図の試験に不合格でも、あくる年に合格すればいいのです。
ということは2度迄はチャンスがあるということになります。私にとって設計製図の
試験は最大の難関であり、これから先も苦しい予感がしていたのでした。