2023/01/14多くが思うこと
業界雑誌に新建ハウジングという会社があります。
工務店支援になるような情報提供をしてくれて、業界のトレンドや政策のこと
をよく知ることが出来て貴重なメディアです。
よく本屋に行くのですがズラーッと並んでいたはずの雑誌が、いつの間にか少なく
なり、本から得ていた多くの知識や情報が変わって来ていることを実感します。
その新建ハウジングが2022年に行ったアンケート調査があります。
テーマは「新築してから後悔すること」という調査です。
造り手としてちょっと恐い気のするアンケートですが、私達は是非とも知ってお
きたいところです。
楽しい家もお客様にアンケートを取っているのですが、概ね好評をいただいて
いるのです。ただ新建ハウジングの読者アンケートでは、思ったことを誰に遠慮する
こともなく記入していると考えられ、より真実な声を反映しているとも言えます。
実際に住んでいる方が答えたことは、多くの人がそうだと共感していることでも
あります。アンケート調査は7項目にわたり、縦軸に後悔すると答えた人の割合、
横軸には新築後の経過年数を表します。
特筆すべきは、築10年を過ぎた辺りから出てくることが2点ほどあるという事です。
築後20年にかけて、その後悔することは急な坂のグラフとなって上っているのです。
最も多いのが収納と間取りについて後悔や不満があるという事です。
実に90%の人がそのように感じているという事に驚くのです。次に多いのが寒い、暑い、
風通し、暗い、結露が問題と答えています。
こちらも70パーセントを超える人が後悔しているのです。その他に省エネ、太陽光設備、
耐震と続きます。更に高齢者対応、デザイン、維持管理、耐久性とあり何れも30%近く
の人が後悔する点を挙げています。
アンケートに答えた人は新築してから0~30年の範囲にわたります。
回答が違うのは、時代によって造る家の傾向と特徴を良く表していると言えます。
その事をもう少し次回に考えてみます。