2021/01/19馬王堆古墳の奇跡
住まいに木炭を使用することはよくあることです。
木炭から出来た液体を基礎のコンクリートに塗ったり、敷炭として床下に置いて
炭の効果に期待するものです。
うちの場合は畳床の中に充填したものを商品として敷いています。
出来るだけ体に近い所に置くことで、炭の良さを実感として感じることが出来る
ようにとの思いからです。
炭の効用は知られたところで消臭、遠赤外線効果、滅菌効果やマイナスイオン
効果等がよく知られています。
そんな炭ですが昔の人達は経験的にその効用を知っていたことが分かります。
中国の前漢と言いますと紀元前200年くらい前のことになります。
おおよそ2200年位前のことですが、この時代の古墳から貴族夫人の遺体が発見
されたのでした。
遺体はミイラ化していたわけですが、亡くなって4~5日位かと思われるような
みずみずしい肌色をしていたそうです。内臓も腐敗することなく、胃袋には食物の実が
残っていたということで当時驚きの大発見でした。(1971年)
貴婦人は副葬品や宝物と一緒に埋葬されていましたが、遺体の周りには木炭がびっしりと
埋められていました。その重量は5トンと言いますからかなりの量です。
他にも奥州藤原4代のミイラ化された遺体にも炭が周りにあったのではとされています。
いい効果を発揮する炭ですが、使い方を間違うと床下に湿気を呼び込むこともあり、
折角敷いた袋詰めの炭を撤去することもありますから、適材適所に扱う必要がありますね。